Embedded World 2026におけるUltralyticsの主なハイライト
Embedded World 2026でのUltralyticsの活動を振り返ります。さまざまなライブデモを通じて、エッジデバイス上で動作するUltralytics YOLO26を披露しました。

最近、Ultralyticsチームは世界各地のイベントでビジョンAIコミュニティとの交流に取り組んできました。その一つが、ドイツのニュルンベルクにあるNürnbergMesseで3月10日から12日まで開催されたEmbedded World Exhibition & Conferenceです。
このイベントは、組み込みシステムコミュニティを代表する世界有数の集まりの一つです。エンジニア、ハードウェアベンダー、ソフトウェア開発者、業界の専門家が集まり、組み込みコンピューティングとエッジテクノロジーの最新イノベーションを探ります。
32,000人を超える来場者が集まるEmbedded Worldは、企業や開発者がアイデアを共有し、新しいテクノロジーを発見し、組み込みシステムの未来について議論する場となっています。エッジAIと組み込みビジョンへの関心が高まるなか、Embedded Worldはデバイス上で直接動作するインテリジェントシステムを開発するチームにとって、重要な交流の場となっています。
今年は、創業者兼CEOのGlenn Jocher、グロース担当VPのPaula Derrenger、パートナーシップ担当リードエンジニアのFrancesco Mattioli、アカウントエグゼクティブのAlex WongとJake Qianが、イベントでUltralyticsを代表しました。3日間にわたり、チームはパートナーと交流し、展示会場を視察し、さまざまな組み込みハードウェアプラットフォーム上で動作するUltralytics YOLO26を紹介しました。

図1. Embedded World 2026に参加したUltralyticsチーム
この記事では、Embedded World 2026での主なハイライトを振り返ります。それでは、さっそく見ていきましょう。
Embedded Worldの概要#
Embedded Worldは、組み込みシステムと、それを支えるテクノロジーに特化した大規模な国際イベントです。ドイツのニュルンベルクにあるNürnbergMesseで毎年開催され、組み込みコンピューティング、エレクトロニクス、エッジAIに携わる企業や専門家が集まる展示会・カンファレンスです。
イベントでは、展示ホール、技術カンファレンス、専門家パネル、ネットワーキングセッションが開催されます。会期を通じて、エンジニア、サプライヤー、開発者、テクノロジー企業が知見を共有し、新しいハードウェアプラットフォームを紹介し、組み込みシステムの進化について議論します。
近年、Embedded Worldではエッジコンピューティングと組み込みビジョンがますます中心的な話題になっています。AIモデルの効率が向上するにつれ、デバイス上で直接コンピュータービジョンを実行することが、さまざまな業界でより実用的になっています。
このことから、イベントはより広範なAIエコシステムにとって重要なプラットフォームとなっています。ハードウェアメーカー、AI企業、組み込み開発者が連携し、アイデアを交換し、エッジのデバイス上でインテリジェントシステムを直接動作させる方法を探っています。
2025年のEmbedded WorldにおけるUltralyticsを振り返る#
昨年のイベントで素晴らしい経験をしたチームは、今年もEmbedded Worldに戻ることを楽しみにしていました。昨年はニュルンベルクで開催されたEmbedded World 2025に参加し、展示フロアでは組み込みビジョンの活用事例が数多く紹介されていました。
興味深いことに、多くのハードウェアメーカーがUltralytics YOLOモデルを使用して、コンパクトな開発ボードから高度なエッジAIアクセラレーターまで、最新プラットフォーム上でリアルタイムのコンピュータービジョンを実演していました。
その年の後半には、カリフォルニア州アナハイムで開催されたEmbedded World North Americaにも参加しました。効率、消費電力、応答速度が重要となる実環境でのコンピュータービジョンのデプロイを検討するエンジニア、開発者、ハードウェアチームと交流しました。
両イベントを通じて、Ultralytics YOLOモデルが組み込みビジョンアプリケーションに幅広く活用されている様子を見られたことは、大きな励みになりました。ロボティクスや自動化からスマートデバイス、産業システムまで、こうした経験から、ビジョンAIがいかに急速にエッジデバイスへ移行しているかが分かりました。
Embedded World 2026の主なトレンド#
過去数年と同様、Embedded World 2026では、組み込みおよびエッジAIのエコシステムを形作るいくつかの主要なトレンドが示されました。
イベントで特に目立ったトレンドをいくつかご紹介します。
- 組み込みビジョン: コンピュータービジョンは、組み込みシステムの中核的な機能になりつつあります。多くのデモでは、検査、監視、自動化などのタスクに向けて、デバイスが視覚データをリアルタイムで分析する方法が紹介されました。
- 効率的なエッジAIハードウェア: 小型で電力効率に優れたデバイス上でビジョンAIモデルを直接実行することが、大きな注目を集めました。多くの企業が、クラウドインフラに依存せずリアルタイムのAI推論を実行できるハードウェアプラットフォームを展示しました。
- AIハードウェアアクセラレーター: AIワークロード専用に開発されたアクセラレーターが、ますます一般的になっています。こうしたチップは消費電力を抑えながら性能を向上させるため、エッジへのデプロイに適しています。
- AIとハードウェアのエコシステム連携: AIソフトウェアプラットフォームと組み込みハードウェアメーカーの連携も、イベントで注目されました。こうしたパートナーシップにより、さまざまなデバイスへのAIモデルのデプロイが容易になります。
- 実環境でのアプリケーション: 多くのデモでは、ロボティクス、製造、医療などの業界における組み込みビジョンの実用例が紹介されました。これらの事例から、エッジAIが実社会の課題解決にどう活用されているかが示されました。
2026年のEmbedded WorldにおけるUltralytics#
続いて、Embedded World 2026でのUltralyticsの体験とイベントの主なハイライトを詳しく見ていきましょう。
イベント前のブース設営#
展示会の正式な開場前に、チームは早めに会場入りし、ブースを設営して、開催期間中のデモを準備しました。Ultralytics YOLOモデル(YOLO26を含む)が組み込みハードウェアプラットフォーム上でリアルタイムのコンピュータービジョン推論を実行する様子を紹介するため、複数のエッジAIデモを準備しました。

図2. ブースで実施したUltralytics YOLOデモの様子
ブース内にハードウェアシステムを配置し、すべてがスムーズに動作するよう、デモを設定してテストしました。最終確認を終えたチームは、来場者をブースに迎えることを楽しみにしながら、その日の作業を終えました。
初日:コラボレーターとのライブデモとワークショップ#
イベント初日は、Ultralyticsのブースで会話やライブデモが続きました。来場者は、Axelera AI、Intel、AAEON、STMicroelectronics、DEEPX、Raspberry Pi、Hailoなどのシステムを含む、さまざまな組み込みハードウェアプラットフォーム上でUltralytics YOLOモデルがリアルタイムに動作する様子を見ることができました。
デモでは、物体検出や姿勢推定などのコンピュータービジョンタスクの動作を紹介しました。

図3. DEEPXハードウェア上で動作するUltralytics YOLOモデルの例
午後には、パートナーシップ担当リードエンジニアのFrancesco Mattioliが、IntelとAAEONとの共催ワークショップ「OpenVINOとUltralytics YOLOによるIntel Core Ultra上のビジョンAIの高速化」に参加しました。セッションでは、OpenVINO™ツールキットを使用してIntel® Core™ Ultraプロセッサ上でUltralytics YOLOモデルを実行する方法を実演し、最適化されたハードウェアとソフトウェアによって組み込みデバイス上で効率的なコンピュータービジョンを実現できることを紹介しました。

図4. ワークショップで発表するFrancesco Mattioli
開発者がAI機能を組み込みプラットフォームに直接導入する新しい方法を模索するなか、組み込みビジョンはその日を通じて特に話題となりました。
2日目:エッジAIエコシステムとの交流#
Embedded World 2026の2日目は、主にパートナーとの交流と、組み込みAIエコシステムに関する議論の継続に充てられました。展示ホールを巡りながら、チームはAxelera AIやDEEPXなど複数のパートナーと会い、進行中の協業について話し合うとともに、エッジAIのデプロイに関する新たな機会を探りました。
こうした議論の多くは、実環境のアプリケーションを支えるために、コンピュータービジョンモデルを組み込みハードウェアプラットフォームとどのように統合できるかを中心に展開しました。ハードウェアアクセラレーションからエッジでの推論最適化まで、会話からはデバイス上でAIを直接動作させることへの関心の高まりがうかがえました。
D-Roboticsのネットワーキングセッションでは、開発者、ハードウェア企業、業界の専門家が集まり、交流や意見交換を行いました。セッションでは、Francesco Mattioliが組み込みビジョンとスマートエッジシステムにおけるAIの役割について講演しました。
その日の夕方には、チームはEdge AI Networking Dinnerに参加しました。パートナーや開発者が集まり、よりくつろいだ雰囲気のなかでエッジAIの未来について話し合いました。
3日目:展示会場を巡る#
最終日、チームは広い展示ホールを見て回り、展示フロア全体でパートナーとの交流を深めました。さまざまな企業がAIを組み込みシステムに統合している様子を見て、業界を形作る幅広いトレンドを把握するよい機会となりました。
ハイライトの一つは、展示会場の複数のパートナーブースでUltralytics YOLOモデルが紹介されていたことです。多くの企業が組み込みハードウェア上で動作するリアルタイムのコンピュータービジョンアプリケーションを実演し、ビジョンAIがエッジへのデプロイに実用的なツールとなりつつあることを示しました。
デモでは、医療、ロボティクス、自動車、製造など、さまざまな業界が取り上げられました。これらの事例は、工場の自動化の改善から、よりスマートなロボットシステムの実現、医療現場での高度な監視ソリューションの支援まで、組み込みビジョンシステムが実社会の課題解決にどう活用されているかを示しました。
重要なポイント#
Embedded World 2026は、Ultralyticsチームがパートナーと交流し、組み込みハードウェア上でUltralytics YOLO26を紹介し、急速に拡大するエッジAIエコシステムを探る絶好の機会となりました。ワークショップやライブデモ、展示会場での会話を通じて、ビジョンAIがエッジデバイスへ急速に展開されていることを実感できました。交流のためにお立ち寄りくださった皆さま、ありがとうございました。今後も皆さまとともに、コンピュータービジョンの未来を築いていけることを楽しみにしています。
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